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 加藤一二三氏 野良猫餌やり裁判の報告
2009年12月07日 (月) | 編集 |
加藤一二三氏 野良猫餌やり裁判を追う!

12月3日の裁判を傍聴して下さいました猫ボランティアさん二名のご協力を頂きましてご報告をさせていただきます。報告にご協力いただきましたSさんとYさん、本当にありがとうございました。

裁判の報告

1、「千葉県在住 Sさんよりの報告」

当日は、法廷へ入りきれないほどの方々が、
傍聴にきて下さいました。
(法廷は、一番広い部屋を用意したとのことで、
どれだけ席が埋まるか配でした。
皆さんの、関心の高さが伺えます。)


また、当日はJR中央線の事故があり、
途中で断念された方がいたり、原告が定時に到着できなかったりと、
端からのトラブルで、開廷も20分ほど遅れました。
(私も西武線から迂回して立川に向かう羽目になりました。)

●さて開廷後は・・・

被告側(加藤さん側)の証人と原告側の証人、
それに被告(加藤さん)と原告を合わせて4人の証言。
それぞれに、原告側弁護士、被告側弁護士の質問があり、
都合、証言4回に質問8回が繰り返されました。

閉廷は4時半ごろでしたから、裁判は3時間ほどかかりました。
(一つの証言とそれに対する質問に、45分ずつかけたことになります。)

●裁判は、粛々と進み・・・

まず被告側の証人としてNさんが証言。
Nさんは、愛護活動をしている方で愛護の立場からの証言。
弁護士さんと良く練られたようで、
証言と質問はスムーズに進みました。

証言は現場の状況にも触れ、
問題の集合住宅に隣接する家(4、5軒)は、
特に目立った被害もなく苦情もなかったことを話されました。

実際この住宅地周辺は、私も同行させて頂きましたが、
猫を数匹見かけた程度。
集合住宅内も清潔と言えるほどで、
大きなトラブルが起きるとはとても思えない、
ごく普通の住宅地でした。

●裁判での問題点は・・・

1、実際、被害があったかどうか?

原告は証人と写真を証拠として提出。
しかし、被告はそれを否定。
写真の不確かさや、実際餌をやった猫の数が食い違う。
(原告側主張の4割程度。)
そして、むしろ改善(減らす)してきたことを主張。

これに対して、
原告側はきちっと詰められなかった印象を受けました。
また、「飼い主のいない猫」の責任を、
どこまで個人が追わされるのか・・・
とても大事な点があります。

2、規約違反か?

原告側弁護士は、愛護の見地から餌をやったとしても、
規約に違反するのはどうかと詰め寄る。
加藤さんは、
犬を飼っていた人には誰も苦情を言わなかったと証言し、
「いじめ」だと主張。
これには、裁判官も関心を示し、
事(犬)の是非を原告に確認していました。

この集合住宅における規約は、
一番の問題点と心配していましたが、
原告側の一貫性のなさで、すこし救われた気がします。
またNさんも、集合住宅でも地域猫の取り組みをしている個所があることを
具体的に証言して下さいました。

3、三鷹市の指導に従ったか?

原告側は、餌やり禁止に従わなかったと主張。
加藤さん側は、市からの通知を証拠として、
指導に従ったと主張。

これは、市がおそらく二枚舌を使ったのではないでしょうか。
(推測ですが、それぞれに都合の良い事を言った・・・)
いずれにしても、
証拠をもって指導に従ったことになると思います。

以上、ごくごくかいつまんで書きましたが、
このような問題点から、
どれだけ加藤さんに非があるとされるのか?

また、「飼い主のいない猫」問題に、
どこまで踏み込むのか?

裁判官の人柄にもかかると思いますが、
皆さんが送られた意見書や、傍聴などで関心を示したことが
大きな後押しになると思います。

次回は、結審の予定。
出きるだけのことをしながら、見守っていきたいと思います。




2、「東京都在住 Yさんよりの報告」

加藤一二三氏の餌やりトラブル裁判を傍聴して

3日、加藤一二三元将棋名人が、外猫の餌やりをめぐるトラブルで、近隣住民から訴えられた件の裁判の傍聴に行ってきました。

あいにくの悪天候でしたが、98席ある傍聴席はいっぱいになり、中に入れない人もたくさんいました。
呼びかけで来てくださった皆様、お礼を申し上げます。


中央線の遅れが影響して、13時開始の予定が、13時30分開始でした。

証言台に立つのは、被告(加藤氏)側証人として、東京都の動物愛護推進員のNさん、加藤氏本人、原告側の証人は、加藤氏の並び奥のHさん、加藤氏の住むマンションの理事会会長で隣人のSさん、の4名です。


感想は後にして、とりあえず、傍聴してわかったことだけを書きます。
ちゃんとすべて書き留めたわけではないので大雑把になりますが、


まず、被告側証人に、動物愛護推進員のNさんが証言台に立ちました。
Nさんは、今回の件で、「猫のトラブル」について精通している人に、「地域猫活動」などについて説明をしてもらいたいとの、弁護士からの依頼を受けての証言になります。

被告側弁護士から、N村さんへの質問は、「猫のボランティアの活動について」「猫のトラブル時の対応について」「地域猫の方法と効果について」「猫の行動範囲、テリトリー、繁殖能力、その他習性について」
などの質問があり、Nさんから、一般にわかりにくい「地域猫活動」や「猫トラブルを減らすためにすべきこと」などが説明されました。

そして、「加藤さんの行いについてどう思うか」「こういったケースで裁判になることをどう思うか?」との質問に

「行いは妥当で評価すべきだと思います。」
「たった2匹の猫でこのような裁判になるのは普通では考えられません。」

との答えでした。

また、Nさんは、原告が提出した「猫の糞」の写真について、
「何枚も出されているが、同じ糞を色んな角度から撮ったものが重複しているので、糞の数は写真の数の半分もないと思う」
と証言されました。

そして、現地の視察に行った際、
「問題の住宅敷地内での糞尿の臭いはまったくと言って良いほど感ぜず、近所への聞き込みの結果、迷惑という方はほとんどいなかった。」
と、証言されました。


次に、原告側弁護士から、Nさんへの質問。

裁判と言うのはそういったものなのだと思いますが、原告側弁護士の質問は、被告側弁護士からの質問に答えたNさんの発言を、確認するような形の質問になります。

「あなたは盛んに猫を知っているような言い方をしているがどれだけ知ってるのか?」
「あなたは盛んに野良猫対策として『地域猫活動』が有効だと言っているがどれだけ有効なのか?」
「原告の証拠として出した糞の写真が猫のものではないとどうしてわかるのか?」
「あなたはマンションの管理規約よりも地域猫活動が大事と思っているのか?」
「あなたは管理規約は守らなくても良いと思っているのか?」
「あなたに問題の猫を保護しろと依頼が来たら保護するか?」

など。
これらに対しても、Nさんは冷静かつ的確な返答をされていました。

また、
「地域猫地域猫と言うが、それは公園などの話でしょう!」
「集合住宅で地域猫が認められているところが東京都にあるんですか?」

という、無知丸出しの質問もありました。
(地域猫活動は住宅街でも行われますし、公団など、元の規約がペット不可のところでも、地域猫認定となっているケースはたくさんあります。)


次に、
原告側の証人、Hさん、Sさんが、それぞれ順番に、また原告側弁護士、被告側弁護士からの質問を受け、答えました。

これもすべて書き取れず、おおざっぱに書きます。

原告側の証人の方たちは、特別意地悪そうでもない普通の方でした。
原告側に不利と思われる証言がたくさん出ましたが、被告側弁護士の誘導などでうっかり出たという感じではなく、受け答えは淀みなくきっぱりしていました。

原告側弁護士の質問により引き出された原告側の主張は、

「猫が居ついて困る。」「加藤さんの通路に5~6匹たむろしているのを見た。」「加藤さんが別のアパートの前で猫に餌をあげているのを見た」「自分の通路に猫がいて、加藤さんの庭に入っていった。」「猫は4匹いる」「加藤さんの庭に猫の寝箱が置いてある」
「庭が猫の糞や嘔吐物で汚される」「明け方、庭で猫が糞をしているのを見た」「同じ糞の写真が何枚もあるのは、同じ糞が何時間も放置されている証拠とするために撮った」「加藤さんから、自分の敷地内の糞の掃除をしてもらったことはない」「毛やハエ、カラスの害もある」「臭いがひどいので家ではお香を焚いている」「糞の掃除を今まで100回はやった」「時間をかけて我慢していたが、改善がないので裁判に踏み切った」「加藤さんは三鷹市からも餌やり禁止の指導を何度も受けているのに改善していない」など。

そして、「一番言いたい事は?」との質問に

「管理規約をとにかく守って欲しい。」

との答えでした。

次に、被告側弁護士からの質問に、SさんとHさんが答えたこと。

「猫の数は今は減った」「ここ数年で糞の害は減った。今はそんなでもない」「野良猫は他にもいる」「自分の専用通路に猫の進入を防ぐ対策は過去も現在も一度も何もしていない」「猫除けの工夫は何もしていない」「お香はいただいた物が良い香りで評判が良かったので日頃から焚いていた。特に来客時は焚いている」「共同通路の糞はほとんどなくなった」「加藤さんと事前に話し合いなど何もしていない」「加藤さんに代替提案をしたことはない」「猫が死ねば良いとは思わない」「地域猫活動という言葉は知らなかった」「今は地域猫という言葉は聞いている」「猫に餌をあげないようにしても猫はよそへ移動すれば良い」(この答弁には傍聴席から失笑が上がりました。)

といった感じです。

そして、「どうして話し合いや代替提案をしなかったのですか?」との問いに、
「話し合いなんてならない。猫のことだけでなく、以前からいろいろ人間関係のこと(対立)があった。」

具体的には

「管理組合の役員をやらない。総会に出ない。」
「家族を侮辱された」

などをあげましたが、それらのトラブルの詳細は語られませんでした。


最後に、加藤氏本人が証言台に立ちました。
加藤氏は、元からの性格らしいのですが、やや興奮気味で、弁護士や裁判官が抑えるのも聞かず、話が長くなる傾向がありました。

加藤氏の主張は、
「最初、庭に来た猫に餌をあげたら次の年に子猫を生んで、18匹になった。」
「これではいけないと思い、捕獲を人に頼んで不妊手術を施した。手術日は95パーセント出した」
「三鷹市からは、その当時に不妊手術の助成を嘆願する署名を集めて提出した。」
「三鷹市はそれ(不妊の助成)は時期尚早だから無理だが、加藤さんのところの猫はどうぞそのまま餌をあげてくださいと言われた」
「猫に餌をあげることを途中でやめることなどできない」
「庭の寝箱は猫の身体を気遣ってのことだ」
「命あるものを大事にしてどうしていけないのか」
「総会に仕事で出られない時に委任状を出す行為を非難される謂れはない」
「総会前に他の住民から猫の事で苦情を言われたことはない」
「他の住民の専用敷地に猫の糞がされているのは知らなかった」


原告側弁護士から、加藤氏への突っ込みとも言える質問。

「あなたは、猫達の不妊手術をされたと言いましたが、実際にしたのは近所のO氏で、お金も言われてしぶしぶやっと出したそうですね?」
「あなたは三鷹市に嘆願書を出す運動をしたと言いましたが、集めただけですね?」
「(証拠写真を出して)これはあなたの家の窓ですが、室内に猫が写っていますね。あなたは猫を飼っているのですか?」

など。

これに対し、加藤氏は、
「私は(猫を)捕まえられないから、(捕るのは)O氏に頼んで、お金は95パーセント出した」
「署名は集めた。愛護団体が集めて議員に提出した」
「猫は飼っていない。それはなんの写真かわからない。私には猫には見えない。」(この答弁には原告側弁護士は「嘘言ってもらちゃ困るな~」とつぶやきを漏らしました。)



大盤に差し掛かって、裁判官が注意したにも関わらず、加藤氏が大きく主張しました。

「これは、猫にかこつけたイジメだと思っています!」
「(マンションに)30年住んでいて、過去にコリーを飼っていた人もいたのにその時は誰も何も言わなかった!コリーみたいな大型犬がいて誰も気が付かなかったと言うのか!」



ここで、原告側から「嘘だ!」との声が上がりましたが、別の原告からは「もう引っ越した。大きくならないコリーだ!」「犬は室内で飼っていた!」などと声が上がり、こちらもまた裁判官に諌められました。

そして、裁判官から、原告側に

「どういうこと?管理規約で動物だめなんじゃないの?加藤さんだけだめなの?室内で飼ってれば良いってことなの?そこのとこはっきりさせてよ。初めて聞きましたよ。」と、お叱りがありました。



大体以上で終わりです。
終了は16時45分。約3時間の長い裁判になりました。

次は結審になりますが、その前に一度、裁判官が現地視察に来てくれるそうです。
(これは異例なことだそうです。)


***************


私の感想は、中立でと思いますが、きっと加藤さん寄りになってしまいますね^^;
証人に立った愛護推進員のNさんは、私のボラ師匠ですし。

けれど、少しの私情を入れて、できるだけ中立で感想を述べさせていただけるなら、
案の定、猫を口実にしたくだらない意地の張り合い、人間関係のもつれ、といった印象でした。


加藤さん自身はたぶん人との交流が不得手で誤解されやすい方なのでしょう。
「変人」として有名な方ですし、それは裁判中の様子を見ても感じました。
(私からすれば微笑ましい程度ですが)


それを面白くないと思った一部の住民が、他の住民を焚き付けて、猫を口実に加藤氏を追い出そうとしているというように感じました。
加藤さんも、最初に総会で言われた時に、穏便に済むように頭を下げれば良かったのでは?と思いました。
けれど、(おそらく)やらなかった。
話し合いももちろんどちらからもやろうとしなかった。
どっちもどっちと言われても仕方ないかもしれません。


けれどいくら変人でも憎くても、それと猫の餌付けは関係ありません。
猫を口実にしたイジメとしたら卑劣極まりないです。


原告側・被告側で意見が分かれた、
「猫の数」「三鷹市の対応」「加藤氏が猫を飼っているかどうか」「加藤氏が手術をしたか」について。

私には真実はわかりません。
「猫の数」はともかくとして、他はかなり重要ポイントになるのではと思います。

けれど、被告側、原告側で、共通ではっきりと
「猫のことではない、人間関係の問題だ」
「総会で議題に上がる以前に、双方で話合いはなかった」
と証言されていましたし、

原告側は
「猫の数は以前より減った」
「猫の糞の数は減った」
と、認めています。

原告側一番の主張(強み)は、管理規約のことだと思いましたが、それも、『みだりに迷惑を及ぼすような行為は禁止』といった内容で、明確に「敷地内で動物に一切えさをあげてはいけない」というものではないので、規約規約と声高に言えたものではないはずだと私は思うのです。

しかも、その規約は、加藤さんがいつも仕事で参加できずに委任状を出すと知っていながら、事前に何の声懸けもなく、加藤さん不在の総会で一方的に決められた規約です。
加藤さんへの苦情は、2年前の総会からで、次にはもういきなり「規約を守らないなら餌やりをやめるか出て行け」だったそうなので、どう中立に立とうにも、加藤氏への悪感情から来る悪意のある行為だと感じました。

もしそうなら、
三鷹市の対応がどうであろうが、加藤氏が猫を飼っていようが、加藤氏が手術をしていなかろうが、あまり関係ないように感じます。


結審の結果はまた報告できたらと思います。





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